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japanese.china.org.cn |21. 07. 2018

景徳鎮、磁器業界に新風を吹き込む創業者

タグ: 景徳鎮 陶磁器 手工業



景徳鎮は中国の磁器の都で、800年前から現在に至るまで、到る所に磁器が並べられている。観光客は不注意で壊してしまうのではないかと慎重になりがちだ。しかし現地人の暮らしは快適でのんびりしている。街に連なる磁器の店は、午後にならなければ開かれない。客が来れば、店主が磁器でお茶を出してくれる。


馮麗媛さんはお茶が好きで、陶磁器街に自分の店を持ち、主に陶磁器の茶道具を取り扱っている。「昼夜を分かたず忙しく働いてから数年後、お茶を淹れて飲むスローな生活が好きになり始めた」


景徳鎮の磁器業界は現在も男性中心で、馮さんのように必死に働く女性は多くない。


彼女は中国で唯一の陶磁器大学、景徳鎮陶磁大学を卒業している。専攻は英語で正確に言えば陶磁器とは何の関係もないが、幼い頃から慣れ親しむことができた。彼女は卒業後に陶磁器業界に進出し、ネットショップを開き、故郷の磁器を各地に販売しようとした。


景徳鎮で最高級とされる磁器は、手作りのものだ。ここは昔から変わらぬ職人の世界であり、現代のビジネスの契約を気にしない。職人も履歴書を持たず、店の評判と技術によって生計を立てる。ゆっくり丁寧に作るというきまりを守る。例えば最もシンプルな急須の取っ手ならば、1人の職人が1日で4つしか作らない。磁器に絵を描くならば、20日は必要だろう。


馮さんはこの現状に満足せず、産業チェーン川下の販売に従事した後、多くのアイデアを持つようになった。川上の生産に進出し、現代製造業と手工業の新たな結びつきを模索することを決めた。


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