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japanese.china.org.cn |12. 10. 2018

コロンビアコーヒーの背景にあるストーリー

タグ: コーヒー ストーリー

   近年、中国市場で小金持ちの消費品だったコーヒーが普及した。それを促したのは開放による変化である。第1回中国国際輸入博覧会の開催から1カ月経たないが、コロンビアコーヒー生産者協会在中国首席代表の呉佳航氏はあちこちを周り、様々な産地のコーヒー豆を精選し、コロンビア企業のブースで展示している。

 

 「以前はコーヒーが好きな中国の庶民は多くなかったが、インスタントコーヒーが好まれるようになり、現在はレギュラーコーヒーが好まれている。コーヒー豆やブランドにこだわる人もおり、我々はコーヒー市場の急成長という最高の時代を経験し、輸入博覧会への参加は中国市場に顔を出す絶好のチャンスである」と呉佳航氏。

 

 コロンビアコーヒー生産者協会は同国最大の農業類非政府機関の1つ。12年前、協会は中国に事務所を設立し、呉佳航氏を責任者に任命し、世界を風靡した南米のコロンビアコーヒーを中国市場に進出させた。

 

 コロンビアで育った呉佳航氏は、「中国人はもともとお茶を好み、当時はコロンビア人も自分たちのコーヒー豆が中国で売れるとは思っていなかった。中国事務所が設立されたばかりの頃、多くの庶民はコーヒーはお湯で溶かして飲み、苦くて価格が安いものだと思っており、多くの人がコーヒー豆がどのような姿をしているか知らないほどだった」と話す。

 

 豆を中国で売れば、コーヒー豆からコーヒーになるには海上輸送、工場での焙煎、バリスタによる制作に1カ月以上かかり、わずかな事が全体に影響を及ぼす。価格面の競争力、代理店が興味を示すか、消費者は受け入れるかなどがコロンビアのコーヒー業界で懸念された。

 

 呉佳航氏はコロンビア人に対し、勇気を出し、中国市場の開放度合いを心配せず、中国の庶民が受け入れるかどうかだけを考えるように言ってきたという。


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