休業中も注文ある 産業チェーン関連サービスは早くから始動
義烏の多くの市場の経営者には早くから商品を準備するという習慣があるため、工場が操業を再開せず、市場の営業再開が遅れても、「休業中も注文がある」というのが業者の常態である。これは、義烏市場の運営と関わる産業チェーンの各関連サービスである物流、宅配、ECなどが早くから業務を再開していることからもうかがえる。
2月10日、「義新欧」中欧列車が運営を開始し、中欧の陸路が開通した。
16日17時時点で、義烏の1000万ドル規模以上の貿易企業、1億ドル規模以上のEC企業、一定規模以上の工業企業の業務再開率はそれぞれ89.6%、84%、83.7%に達した。
郵政宅配企業も全て営業を再開し、16日の義烏の宅配件数は900万件に達し、配達員が完全に職場復帰していない中、今年2月の1日平均宅配件数は昨年を上回った。
国際商貿城一区、二区の営業再開後の金融サービスを保障するため、2月18日から、一区、二区周辺の銀行19行の32営業所が営業を再開する。各営業所は防疫措置の徹底を前提に決済、支払い、信用貸付などの金融サービスを提供し、中でも感染症流行の影響を受けた経営者と防疫企業への追加融資、コスト削減、サービス強化を行い、市場の健全な発展を後押しする。
各地の業者と求職・起業者を広く受け入れ
特筆すべきは、義烏はバイヤー、海外の業者を含む世界各地の友人の義烏での企業、就職、生活を歓迎している点である。今回義烏を訪れた海外のバイヤー、初めて訪れた求職者と起業者に対し、必要であれば政府は3日間の食事と宿泊を無料で提供している。
職場復帰する人たちの感染症予防を徹底するため、政府は市内の旅館(ホテル)の4万台のベッドを借りた。これらは、許可を取得した企業と機関(市場の経営者を含む)に職場復帰する人たちに隔離場所として提供し、食費と宿泊費は政府が負担する。
商城集団浙江銀都酒店管理有限公司の呉進明社長は、「感染症が流行する中、全ての人が自らの責務を引き受けなければならない。義烏の市場が繁栄してこそ、義烏のホテル・飲食などのサービス業も発展する」と話す。
商城集団傘下の義烏海洋ホテルは受け入れプランと感染症抑制プランを実施し、衛生防疫規定に基づいて消毒、出入りする人の体温測定、宿泊者の「1人1カード」制などを実行し、行動管理と行き届いたサービスを行っている。
「義烏小商品市場は世界の日用消費財能生駅において重要な場所であり、営業再開がバロメーターの意味を持つことは間違いない」と話す張奇真氏によると、市場の申告システムに経営者とバイヤー5万人以上が登録し、18日に市場の営業再開率は50%、2月末には80&に達する見通し。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年2月19日