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japanese.china.org.cn |31. 05. 2021

首都博物館解説員の老後生活 歴史文化を伝え青春を過ごす

タグ: 首都博物館 解説員


2019年、「護衛計画」活動で少年と児童に北京の歴史文化を紹介する柳玉雲さん(写真:首都博物館)



   首都博物館に、定年退職者で結成された解説員チーム「芳華」がある。今年57歳の柳玉雲さんもメンバーの1人である。

 

 2018年、定年退職した柳玉雲さんは首都博物館が定年退職者を対象に解説員を募集していることを知った。歴史文化に興味があった彼女は迷うことなく履歴書を送った。柳玉雲さんは当時を振り返り、「この仕事は自分に合っていると思った。旅行すると博物館に行き、1年で30カ所を周ったこともある」と話した。面接、研修、審査を経て、柳玉雲さんは「芳華」解説員チームの第1陣解説員16人の1人になった。「趣味と仕事を合わせることができて、本当に幸せだと思う」と彼女は話した。

 

見学者最優先

 

 柳玉雲さんは元編集者で、文字のしっかりとした基礎は解説の仕事にも役立った。彼女は資料を閲覧し、自分で解説の言葉を作成し、見学者に合わせて解説する。柳玉雲さんは例を挙げ、「男の子の多くが古代の車馬や兵器に興味を持つため、関連の細かいことや使い方を解説する」と紹介した。

 

 「見学者最優先」は柳玉雲さんの自分に対する要求である。「見学者が興味を持っている目をしているときは、彼らの要求を満たすために多めに解説し、展示品の奥深い部分を紹介する」と柳玉雲さん。解説の時間は40分から1時間だが、最長2時間以上解説したこともあるという。彼女のプロ意識と根気は見学者に認められ、リピーターや水を差し入れてくれる人もいる。このような心温まる出来事があると彼女は感動し、この仕事をもっと好きになる。

 

伝統文化を代々伝える

 

 近年の「文化産業博覧ブーム」に、柳玉雲さんは満足している。来館者、特に子供の来館者が増え、柳玉雲さんは自分の仕事は有意義だと感じている。

 

 解説員になってから、柳玉雲さんは首都博物館と中国児童少年基金会が共同で行う「護衛計画」にも参加し、低年齢の留学生に中国の伝統文化を伝える手助けをした。冬休みと夏休みには留学前、または留学を開始した子供たちを北京中軸線、博物館見学に案内し、首都の歴史文化を伝え、彼らが文化への自信と民族への誇りを持つ手助けをしている。

 


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