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japanese.china.org.cn |12. 02. 2022 |
<北京冬季五輪>谷愛凌選手を支える2人の中医師
8日に行われたフリースタイルスキー女子ビッグエアの決勝で、奇跡的な逆転で金メダルを獲得した中国の谷愛凌(アイリーン・グー)選手。雪上競技で中国女子選手が金メダルを獲得するのは史上初の快挙ということもあり、いま最も注目を浴びるアスリートの一人です。
ビッグエアは、エクストリームスポーツの一つに数えられる、危険で複雑なスポーツです。マスターするには、生まれつきの才能に加え、厳しいトレーニングと科学的な食生活も必要で、けがの予防や負傷後の科学的なリハビリなども大きな課題になっています。谷選手の成功の背景には、中医師(中国医学の医師)たちのサポートがありました。
谷選手と董良傑医師(右)
2019年のある日、トレーニングを終えた谷選手は腰に強い違和感を覚えたそうです。そのとき、彼女の母親は、河南省中医院の整骨専門医である董良傑医師に治療を依頼しました。董医師が谷選手に対し「少林整骨法」を用いたマッサージ療法を実施したところ、谷選手は「腰がこんなに楽なのは初めて!まるで新しい背骨が入ったみたい」と驚きの声を上げたといいます。
以降、董医師は中国体育総局から2022年冬季オリンピック中国代表のチームドクターとして起用され、フリースタイルスキーのスロープスタイルとハーフパイプの選手たちのサポートに携わっています。オリンピック準備期間中も、選手と共に日本やニュージーランドなどの各地を回り、中国医学に基づく整骨・外傷治療にスポーツ医学、スポーツ栄養学、スポーツ心理学を組み合わせた治療を行ってきました。また、雪上でも速やかな診断ができるようにと、董医師はコーチの指導を受けてスキー技術も身につけています。