新疆トルファンの地下用水路　1000年続く水の音

   天山南麓にある新疆ウイグル自治区トルファン市は年平均降水量が16ミリほどで、蒸発量が3000ミリに達し、「火洲」と称される。引水過程での水分蒸発量を減らすため、トルファンの昔の労働者は勤労と知恵を使って地下用水路を掘った。地下用水路は地元住民から「母なる川」と呼ばれ、立て坑、暗渠、明渠、貯水池（ダム）からなり、荒漠地が地上の斜面を利用して地下水を引く独特な地下水利プロジェクトである。新疆の地下用水路は全長5000キロメートルに達し、万里の長城と京杭大運河と合わせて中国古代3大プロジェクトと称される。

   現在、地下用水路は畑に水を注ぎ、オアシスを育む生命の井戸となり、地元に溶け込み、美しい名刺としてトルファンの経済・文化・芸術の発展を促進する担い手ともなっている。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2023年3月21日