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japanese.china.org.cn |26. 06. 2023

フランスから帰省し、「村サッカー・スーパーリーグ」を観戦

タグ: 村サッカー・スーパーリーグ
中国網日本語版  |  2023-06-26

 

試合開始前に民族舞踊を披露する人たち 新華社記者・楊文斌 撮影

 「圧倒的だ」フランスから帰省し、母と共に「村サッカー・スーパーリーグ」の生中継を見ている向彦瓊さん(47)が笑いながら語った。23日夜、会場及び周辺が観客で混雑した。榕江県の市民が観光客に席を譲り自宅で生中継を視聴したが、会場は超満員となった。

 向さんは貴州省黔東南ミャオ族トン族自治州榕江県の県政府所在地に近い車江一村で育った。向さんは1995年に北京市でフランス人の夫に出会った。結婚した向さんは1997年に夫と共にフランス南西部のトゥールーズに移り住み、フランス人の妻となった。

 榕江は人口38万5000人のみの小さな県で、ミャオ族、トン族、スイ族、ヤオ族などの少数民族がその8割超を占めている。10数件の世界級・国家級無形文化遺産があり、民族文化が豊富で多彩だ。

 榕江出身のトン族である向さんは賑やかな性格で、親戚友人の訪問を好み、歌と踊りを愛する。長期的に海外で暮らす向さんは常に望郷の念を持ち、中国文化と関連する仕事を行っている。

 向さんは、「村サッカー・スーパーリーグはかつての民族の祝日よりも賑やかで、特に民族大団結の心温まる光景は感動的で涙があふれた。かつては各民族が各自の祝日を送っていたが、村サッカー・スーパーリーグの会場には榕江現地の十数民族のほか、青海省や内蒙古自治区などの外部の各民族同胞が集まった」と述べた。

 国家貧困対策支援開発活動の重点県から国家農村振興重点支援県へと、榕江の住宅、交通、教育、医療などの各方面が大幅に改善された。

 「10年前に私がフランスから帰省すると、北京に降りてから列車に乗り、バスに乗り換え榕江に移動した。数日かかり、一路苦労が絶えなかった」向さんは現在、北京市から榕江への移動で航空機や高速鉄道をよく利用するようになり、1日で移動できるようになった。高速道路でつくる「高速平原」も交通の便が良い。

試合の様子 新華社記者・楊文斌 撮影

 榕江のスポーツ施設の建設もこれらの変化を反映した。向さんは長年に渡り、現地のスポーツ施設に人が増える様子を見守ってきた。県政府所在地に正式なサッカーコートができ、数面から十数面に増えた。市民のサッカーの競技レベルが上がり、盛り上がってきた。

 向さんは、「物的条件が改善され、精神的な需要も旺盛になってきた。県の各種サッカー競技が増えてきた。私がトゥールーズで見ているように、サッカーが徐々に人々の暮らしに浸透している」と語った。

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年6月26日