一国二制度 「一国二制度」の基本的内容は、中華人民共和国の国内で、国家の主体は社会主義を実行し、香港、澳門、台湾は資本主義を実行することであり、その目的は祖国の平和的統一を実現し、香港、澳門、台湾の安定と繁栄を保つことである。「一国二制度」は「一つの国という前提の下で二種類の制度を実行する」ことであり、「一国二制度」を認めるにはなによりもまず「一国」、すなわち中華人民共和国を認め、国家の主体が中国の特色をもつ社会主義を実行することを認めなければならない。「一国二制度」は中国の特色をもつ社会主義の重要な構成部分である。 台湾の地位の特殊性を考慮して、中国政府は「平和的統一、一国二制度」を台湾問題解決の基本的方針としている。つまり両岸が統一を実現した後、台湾の現行の社会・経済制度は変わらず、生活様式は変わらず、外国との経済・文化関係は変わらないことである。台湾は特別行政区となり、中国の普通の省・自治区と違って、高度の自治権を享有し、台湾の行政管理権、立法権、独立した司法権と終審権を持つ。党、政府、軍隊、経済、財政などはいずれも独自に管理し、外国と商務、文化などの協定を結ぶことができ、渉外事務の処理で一定の外事権を享有し、自らの軍隊を擁し、大陸は軍隊や行政要員を台湾に駐在させない。特別行政区政府と台湾各界の代表はまた国家政権機構の指導的職務に就任し、全国事務の管理に参加することができる。 香港と澳門の祖国復帰は「一国二制度」の理論と実践をこの上なく豊富にした。「一国二制度」の方針は正しいものであり、強い生命力をもっていることを事実が立証している。 「チャイナネット」2008年1月 |