海水の水質 2006年の全国の近海海域で海水水質モニタリングを行なった地点のうち、海水の水質が国の1、2類の基準に達した地点は67.7%を占め、前年より0.4ポイント上昇した。水質が3類の海水は8.0%を占め、0.9ポイント低下し、4類と4類以下の海水は24.3%を占め、0.5ポイント上昇した。全国海域のクリーン海域水質基準に達していない面積は14万9000平方キロで、前年より1.0万平方キロ増加した。そのうち汚染のひどい海域面積は約2万9000平方キロである。 諸海域の海水環境の質 渤海 海域の汚染は依然として深刻である。クリーン海域水質基準に達していない面積は約2万平方キロで、渤海の総面積の26%を占めており、2005年とほぼ同じである。そのうち、重度汚染、中度汚染、軽度汚染とわりにクリーンな海域の面積はそれぞれ3000、2000、7000、8000平方キロである。重度汚染、軽度汚染の海域面積はいずれも2005年より約1000万平方キロ増加した。重度汚染海域は主に渤海湾、莱州湾、遼東湾の海岸付近に集中しており、主な汚染物は無機窒素、活性リン酸塩、石油類などである。陸地汚染物の大量の排出と海域自体のわりに弱い水交換能力が渤海汚染の主な要因である。 黄海 クリーン海域水質基準に達していない面積は約4万3000平方キロで、2005年とほぼ同じく、そのうち、重度汚染、中度汚染、軽度汚染とわりにクリーンな海域の面積はそれぞれ9000、5000、1万2000、1万7000平方キロである。重度汚染海域面積は2005年よりかなり大幅に増加した。重度汚染海域は主に鴨緑江河口および江蘇省沿岸に集中し、主な汚染物は無機窒素、活性リン酸塩および石油類である。 東中国海 クリーン海域水質基準に達していない面積は約6万5000平方キロで、そのうち、重度汚染、中度汚染、軽度汚染とわりにクリーンな海域の面積はそれぞれ1万5000、8000、2万3000、2万1000平方キロである。重度汚染海域は主に長江河口、杭州湾、寧波付近海岸に集中している。主な汚染物は無機窒素、活性リン酸塩、石油類である。長江上流の流水量の減少などの要因の影響を受けて、長江の河口の重度汚染海域面積はやや減少している。 南中国海 クリーン海域水質基準に達していない面積は約1万8000平方キロで、2005年より約0.7万平方キロ増加した。そのうち、重度汚染、中度汚染、軽度汚染とわりにクリーンな海域の面積はそれぞれ2000、2000、1000、4000平方キロである。主な汚染物は無機窒素、活性リン酸塩、石油類である。重度汚染海域は主に珠江河口、湛江港水域に集中している。 「チャイナネット」2008年1月 |