武装力
中国の武装力は中国人民解放軍現役部隊、予備役部隊、武装警察部隊と民兵という四つの部分から構成されている。そのうち、現役部隊は国の常備軍で、陸軍、海軍、空軍、第2砲兵、軍隊の大学・学校、国防科学技術研究機構からなり、7大軍区に分かれ、主に防衛戦闘任務を担い、必要な際には法律の規定に基づいて社会秩序の維持を助ける。予備役部隊は平時は規定に従って訓練を行い、必要な際には法律の規定に基づいて社会秩序の維持を助け、戦時は国の発布する動員令に基づいて現役部隊に変わる。中国人民解放軍現役部隊と予備役部隊は中央軍事委員会の指導と指揮を受け、中央軍事委員会は総参謀部、総政治部、総後勤部、総装備部を通じて全軍に対し戦闘指揮と建設指導を行う。
中国人民武装警察部隊は1982年6月に発足し、国内警備部隊を主とし、武装警察の編成に組み入れられた公安部門に管理され、公安国境警備部隊、消防部隊、警備部隊および武装警察の編成に組み入れられ、国務院の関係業務部門と武装警察の二重の指導を受ける水力発電部隊、交通部隊、金採掘部隊、森林部隊が含まれており、その基本的使命は、国の主権と尊厳を守り、社会治安を維持し、党と政府の指導機関、国の重要な目標および人民の生命・財産の安全を守ることである。武装警察部隊は中華人民共和国兵役法、中国人民解放軍の条令、条例および関連規則・制度を実行し、中国人民解放軍と同等の待遇を享受する。武装警察部隊は国務院の編制に属し、国務院、中央軍事委員会の二重の指導を受ける。
民兵は現代の条件の下で人民戦争を行う基礎であり、総参謀部が主管する。民兵は軍事機関の指揮の下で、戦時は常備軍との合同作戦、独立作戦、常備軍の戦闘に対する戦闘勤務保障の提供および兵員補充などの任務を担い、平時は戦備勤務、災害救援、社会秩序維持などの任務を担う。民兵の活動は国務院、中央軍事委員会の指導の下で行われている。
現在、中国人民解放軍の現役部隊は230万人の規模を保っている。中国は1985年、1997年、2003年にそれぞれ軍隊定員を100万人、50万人、20万人削減することを公表した後、また2005年末現在、20万人の兵員削減の任務を完了した。
中国の陸軍機動作戦部隊には18の集団軍がある。海軍は北海、東海、南海の三つの艦隊を管轄している。空軍は瀋陽、北京、蘭州、済南、南京、広州、成都の七つの軍区の空軍を管轄している。軍区空軍の下には航空兵師団、地対空ミサイル師団(旅団、連隊)、高射砲旅(連隊)、レーダー旅団(連隊)およびその他の保障部隊を管轄している。第2砲兵は中国の戦略ミサイル部隊で、大学卒以上の学歴のある兵員が82%を占める。武装警察部隊は66万人の規模を保っている。毎日26万余人の武装警察が順番に勤務している。現在、軍隊の大学と学校は68校あり、全軍には博士の学位を授与する権限のある部門が41、修士の学位を授与する権限のある部門が60ある。そのほか、全国には112校の地方の大学・高等専門学校が国防学生の養成任務を担っている。
中国人民解放軍の四つの総部
総参謀長 梁光烈 総政治部主任 李継耐
総後勤部長 廖錫竜 総装備部長 陳炳徳
七大軍区
瀋陽軍区 司令員 常万全 政治委員 姜福堂
北京軍区 司令員 朱 啓 政治委員 符廷貴
蘭州軍区 司令員 李乾元 政治委員 喩林祥
済南軍区 司令員 範長竜 政治委員 劉冬冬
南京軍区 司令員 朱文泉 政治委員 雷鳴球
広州軍区 司令員 劉鎮武 政治委員 楊徳清
成都軍区 司令員 王建民 政治委員 劉書田
各軍兵種
海軍 司令員 呉勝利 政治委員 胡彦林
空軍 司令員 喬清晨 政治委員 鄧昌友
第2砲兵 司令員 靖志遠 政治委員 彭小楓
武装警察部隊 司令員 呉双戦 第1政治委員 周永康 政治委員 隋明太
軍事大学・学校
国防大学 学長 馬暁天 政治委員 趙可銘
軍事科学院 院長 鄭申侠 政治委員 劉 源
国防科学技術大学 校長 温煕森 政治委員 黄献中
「チャイナネット」2008年1月
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