権威のあるアメリカの「フォーチュン」誌は1995年に「中国に復帰することになり、香港は死体となる」と予言したが、香港復帰の十年後、最新の「タイム」誌は25ページの記事を載せ、同じ系列の「フォーチュン」誌の過ちを認めた上で、「香港は復帰前よりも活力に満ちたものになる」としている。
最新の「タイム」誌はカバー記事で復帰十年後の香港の変化について討議を行った。25ページの紙面を占める「晴れに雲」というテーマで、「復帰十年後、香港は復帰前よりも強い活力に満ちている。香港の将来は中国の将来に緊密につながっている」としている。
1995年の「フォーチェン」誌が掲載した「香港の死」という記事について、「タイム」誌は誤りを認め、「香港は十年間にさまざまな困難に直面したことがあり、例えば、金融危機、鳥インフルエンザ、SARSなどがそれであったが、しかし、香港はこれらの困難を一々乗り越えてきた。1997年の香港復帰の際、香港のハンセン指数は15200点を維持したが、今は22000点に伸び、不動産の価格も高騰している。急成長の中国の一部としての地位は、香港の持久的な繁栄を確保することができる」としている。
しかし、「タイム」誌は香港の展望における危機をも提示した。例えば、大陸部は香港のパートナーでもあり、競争者でもある。大陸部の新港は香港の輸出入業の競争者になり、大陸部の安価な人件費は香港の雇用機会をも奪うことになった。中国政府は投資の関連政策を緩和しているので、より多くの外資企業は大陸部での直接投資を選んだ。曾蔭権・香港特別行政区行政長官は香港をアジアの金融センターにすることを提案したが、東京やシンガポールからのチャレンジに直面している。シンガポールは先頭を切って、近年、バイオチクノロジーの発展に力を入れ、その研究と発展に巨資を投下しており、不動産と金融業を主な産業とする香港より展望が明るいものであろう。
要約すれば、「タイム」は「大陸部はより開放と自由になり、香港に数多くのチャンスをもたらしている。香港の人々は、中国の一部としては何というラッキーなことであろうかとわかるだろう」としている。
「チャイナネット」 2007年6月19日