120万平方キロにわたる中国西南部のチベット自治区では、約100万人のチベット族の牧畜民が生活している。これらの牧畜民は自家の牛や馬、羊を水と草の茂る草原を求めて、遊牧の生活を送っている。昔は交通が不便のため、病気にかかった時、病院へ行くには非常に困難となっていた。
しかし、自治区の西南部にあるズオンパー県の牧畜民の現在の医療状況はすっかり変わった。
ズオンパー県は平均、海抜5000メトール以上で、面積は4万平方キロある。ここに2万人の牧畜民が生活しており、人口が少なく、自然状況は非常に悪いところである。1960年代になって、地元ではズオンパー県人民病院という病院らしい病院が建設された。数十年来、この病院は地元の牧畜民の大病の診断と治療を行っている。医療環境を改善させるため、去年、地元の衛生局の支持の下で、病院は5階建ての外来診療所と入院部のビルを建てた。
「CRI」より2005/09/12