米ワシントンの華僑華人社会の人々が17日、日本の小泉純一郎首相の靖国神社参拝に強い抗議を表すコメントを出した。小泉首相は17日午前、第2次大戦のA級戦犯を祭る靖国神社を参拝した。小泉首相の靖国神社参拝は、2001年4月の首相就任後5度目。
発表された主なコメントは次のとおり。
▼中国平和統一促進会の何暁慧副会長
小泉首相は、中国や他のアジア諸国の侵略に参与したA級戦犯が靖国神社に祭られていることをはっきりと知りながら、なお参拝を繰り返している。これは中国人への侮辱であり、故意の挑発行為であり、小泉首相が中国とアジアの民衆をまったく尊重せず、歴史を尊重していないことをはっきりと示している。
▼日本侵略史学会の蔡徳梁理事
小泉首相の靖国神社参拝は、日本の憲法に違反する。小泉首相のこの行為は、日本が第2次大戦中にアジア各国で犯した罪を悔やむ気持ちがないことを示している。日本政府は、第2次大戦の戦犯の位牌を故意に靖国神社から出さず、小泉政権は毎年参拝を行い続けているが、これは国内政治の要求に迎合するためであり、日本の右翼勢力と軍国主義の残存勢力がなお非常に強大な力を持っていることを説明している。これに対して警戒を保ち、措置を講じて、日本の侵略の歴史の真相をより多くの日本人に知らせ、日本政府に侵略の歴史における罪を認めさせ、日本の軍国主義の復活を防ぐべきだ。
▼ウィスコンシン大学の張文蔚教授(政治学)
小泉首相は、靖国神社参拝が日本の憲法に違反していると明らかに知りながら、なお参拝に行ったが、これは現在の日本国内の政治情勢と関係がある。先の総選挙での自民党の勝利や、郵政民営化関連法案の成立などで、小泉首相の権力は強まった。靖国神社参拝は小泉首相のふくれ上がった心理状態の表れだといえる。
「人民網日本語版」2005年10月18日