ロシア極東地区水理気象環境モニタリング庁のガブリロフ長官は25日、ハバロフスクで新華社の取材に応じ、中ロ両国、特に松花江の汚染除去をめぐる関係者の協力を高く評価した。
ガブリロフ長官は次のように述べた。
両国は松花江の汚染対策で迅速な情報交換を行った。中国が提供した汚染帯の移動状況に関する詳細かつ正確な情報は、ロシアの関係都市が汚染帯に効果的に対処するうえでかなめの役割を果たした。両国は11日、アムール川水質の共同モニタリング綱要に調印した。現在、この枠組みに基づく作業が、急ピッチで秩序良く進められている。両国は近い将来、国境河川の水質モニタリング協力に関する政府間文書を締結することになるだろう。
汚染帯の中心部はすでにハバロフスクを通過した。通過時のニトロベンゼンの最大濃度は、ロシア側許容値の35%だった。中国がダムから松花江に放水し汚染濃度を薄めたことと、水量の多いアムール川に進入しさらに薄められたことが、ハバロフスク通過時のニトロベンゼン濃度が基準以下になった主な原因だ。中国が提供した活性炭は、汚染帯の通過時におけるハバロフスク市の取水浄化に重要な役割を果たした。
「人民網日本語版」2005年12月26日