3月21日は「世界睡眠デー」だ。中国ではこのほど、国内6都市の一般住民を対象とする、睡眠不足に関する2006年調査報告が発表された。過去1年間、大都市の成人のうち、何らかの睡眠不足に悩んでいる人が半数を超えることがわかった。米国、英国、フランス、ドイツ、日本など先進国よりも深刻な状況という。
同調査は、北京大学第三医院と仏製薬会社サノフィ・アバンティスが行い、北京で共同発表された。対象は北京、上海、広州、南京、天津、杭州など6都市の住民で、調査では過去1年間の睡眠状況について尋ねた。
報告では、次の傾向が明らかになった。
成人の睡眠障害の発生率は57%に上る。
睡眠障害のある人の大多数は、眠りが浅く睡眠が長続きしない傾向にあり、こうしたケースが全体の44%を占める。
睡眠障害のある人の53%は、症状が1年以上にわたり続いている。
睡眠障害のある人の39%に、日常生活への支障が出ており、中でも仕事に大きな影響が出ている。
睡眠障害はさまざまな不快症状や病を引き起こす。不快症状には、記憶障害、倦怠(けんたい)感、注意力散漫、鬱(うつ)症状などで。睡眠障害による病には、関節痛、高血圧、抑鬱、前立腺肥大などが挙げられる。
「人民網日本語版」2006年3月22日