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「社会青書」発表:医療・就業・貧富格差が三大問題

2007年社会青書「2007年:中国社会情勢分析と予測」が25日、中国社会科学院社会科学文献出版社から出版された。これによると、都市と農村の住民にとって、「治療を受けるのが難しく、診察代が高い問題」「就業・失業問題」「所得格差によって拡大する貧富格差」が現在の社会で最も際立った三大問題であることが明らかになった。

中国社会科学院社会学研究所は2006年3~7月、全国規模で「社会の調和・安定問題についての全国サンプリング調査」を実施した。全国28省(直轄市、自治区)の130県(市、区)、260郷(鎮、街道)、520村(住民委員会)を対象範囲として、住民世帯7140戸あまりに対する訪問調査が行なわれ、7061組の有効なアンケート回答が得られた。

調査で取り上げられた社会問題17項目中、都市・農村住民が最も深刻だと捉えている社会問題のランキングは以下の通り。

(1)治療を受けるのが難しく、診察代が高い問題 

(2)就業・失業問題 

(3)所得格差によって拡大する貧富格差 

(4)汚職・腐敗問題 

(5)老後の保障問題 

(6)教育費問題 

(7)高すぎる住宅価格問題 

(8)社会治安問題 

(9)社会風潮問題 

(10)環境汚染問題

このランキングは地区、都市と農村、グループの違いによる際立った違いは見られなかった。就業・失業、所得格差、汚職・腐敗、社会保障の各社会問題は以前の調査でも上位4位にあがっていた。「治療を受けるのが難しく、診察代が高い問題」が第1位となったのは今回が初めてで、現在の社会の問題点をかなり強く反映するものと言える。

「人民網日本語版」2006年12月25日

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