ドメイン管理機関のデータによると、台湾地震後の1週間で中国国内の「.com」ドメインの登録数が激減している。4日までに1万件近くの登録者が、光ケーブルの切断によって継続費用の不払いが生じ、ドメインを削除された模様だ。ネット障害よる「.com」継続手続き不履行が中国にもたらした被害は大きい。北京の日刊紙「京華時報」が伝えた。
ドメイン管理機関によると、台湾地震の影響によって、支払期日の迫っていた中国の「.com」ドメイン登録者は継続手続きができず、わずか1週間に9千以上のドメインが削除されてしまったという。
ドメイン登録とホスティングサービスの中国最大手、「万網」で働く劉寧波氏は「『.com』ドメインの登録サーバーは国外に設置されており、すべての登録、更新、支払いは海外のサーバーに接続しなければならない。ケーブル切断の影響により、多くの登録者が一時的に正常なデータ更新ができず、支払期日の迫ったドメインの継続が困難になった。今回登録を削除されてしまった大量のドメインは、一部の投機目的による登録以外、その多くが各種企業・団体の登録であった。大量に削除された『.com』ドメインは海外のドメイン投資家によって購入されてしまい、多くの企業が損失を被っている」と語った。
海底光ケーブルの復旧にはまだ1カ月近くかかる見込みで、中国国内と「.com」ドメインサーバーの接続復旧にも時間がかかる。現在の状況から見て、今後数週間に、中国から登録された数万件の「.com」ドメインが継続費不払いによって削除される可能性がある。
「人民網日本語版」2007年1月5日