中国の人口発展戦略研究で最も影響力のあるレポート「国家人口発展戦略報告」が11日に発表された。
報告によると、2005~2020年の期間は出産適齢期を迎える20~29歳の人口が増加し、計画出産政策(いわゆる一人っ子政策)を実施して以後に誕生した1億人の一人っ子も出産適齢期に突入するため、出生率と出生数が増加するという。
中国の現段階の低い出生率は、不安定であると報告では分析されている。人々の出産願望と現行政策の要求には大きな差があり、多くの地域で人口が増加するという現象が発生している。政府機能の転換、社会の急速な変化、人口流動の激化などが行政主体の政策効果を少しずつ弱めている。一部の地域では、一人っ子政策の長期性、重要性、複雑性に対する認識が不足している。人口の総合管理機能が整っておらず、あらゆる業務ミスや外部環境が、出生率上昇に影響する可能性がある。
「人民網日本語版」2007年1月12日