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中国の人々はどのように世界を見ているのか?

世界へと向かっている中国の人々はより理性的になっているが、国の核心的利益を忘れているわけではない。中国の人々から見れば、中国と関わりのあるあらゆる二国関係の中で、中米関係のもたらす影響は相変わらず最も重要なことである。近年、台湾問題の中米関係における重要性には弱まる傾向が見られるが、多くの人々はそれを中米関係における最も重要な問題と見なしている。中国と周辺諸国との関係について、「中日関係が最も重要である」と答えた人が最も多い。世界における中国の地位について、半数以上の調査対象は「中国はまだ完全な世界強国とは言えない」と答えた。専門家のほとんどは「調査の結果によると、中国の人々の世界に対する見方はかなり理性的なものであり、世界における中国の実力がどのぐらいのものかをも知っている」という見方を明らかにしている。

中国の人々はどの国を最も大切にしているのか。

2006年12月8日から14日にかけて、「中国の都市部住民の世界に対する認識」という調査が行われ、調査対象は北京、上海、広州、重慶、武漢の1367人であった。

一人が多くとも二つの選択肢を選ぶことができる場合で、78%の調査対象は「中米関係が中国に及ぼす影響が最も重要である」と答え、次は中日関係、中ロ関係、中欧関係であり、それぞれ48.7%、19.8%、13.2%となった。中国・アフリカ関係を選んだ人の数はそれほど多くはなく、わずか6.2%であった。中国とその周辺諸国との関係のうち、中日関係や中ロ関係と答えた人は半数を超え、それぞれ60.2%、51.5%に達した。中国とインドの関係、中国と朝鮮半島との関係を選んだ調査対象は約10%であった。

「中米関係は最も重要なもの」とした人は7割を超えたが、「中米関係に最も重要な影響を及ぼすことは何か」に答えた際、「台湾問題」を選んだ人が最も多く70.8%であり、「経済分野の摩擦」は40%であった。

このほど中日関係の改善について、「これは一時的なものであり、将来曲折が現れるかもしれない」、「長期間ずっと改善しつづけることになるかもしれない」、「中日関係はこれからの長期間改善しつづける」と答えた人はそれぞれ総数の39.2%、29.4%、12.1%であった。

中ロ関係は中国の人々が大切にしている隣国間関係でもある。2006年には「ロシア年」というイベントの中で、中国の人々にとって最も印象ぶかいものはロシアの豊かな石油資源と軍事大国のイメージであった。2006年の中国とEUの関係について、34.8%の人々は「それはより密接なものになる」と答えているが、「中欧間の貿易摩擦がより多くなる」、「ヨーロッパの対中国警戒心理がより際立つことになろう」と答えた調査対象はそれぞれ43%、24.4%となっている。

「世界で発展が最も急速な国である中国とインドの間に存在する最も重要な問題は何か」について、「資源と経済面での競争」、「国境紛争や不愉快な過去」を選んだ人はそれぞれ51.1%、47%であった。「どの国の発展のポテンシャルが大きいか」について、「中国」と答えた人の数は、インドを選んだ人の数の十倍にも達した。

中国の人々は最も憧れる国について、アメリカ、フランス、日本、イギリス、オーストラリアがトップ5となった。

世界における中国の地位をどのように見なしているか

世界における中国の地位について、半数以上の人々が「中国はまだ完全な世界の強国とは言えない」と答えた。23.9%の調査対象は「中国は世界の強国ではない」とし、わずか20%の人々が「中国はすでに世界の強国である」と答えた。また、世界の強国になる条件について、政治・外交の影響力、軍事力、経済力を選んだ人はそれぞれ総数の46.7%、46.6%、39.6%となった。

「西側は中国の発展を抑止するのか」について、半数の調査対象は「西側はそういう意図は持っているが、顕著な行動は示さない」と答えた。「中国脅威論をどのように見るべきか」について、32.1%の調査対象は「断固として反論する」と答え、27.4%の調査対象は「放っておけばいい」と答え、22.4%の人々は「その内容の違いによってさまざまな対処の仕方をとる」としている。

外国の人々が中国について最も関心をもっていることについて、中国の経済と答えた人は48.8%となり、中国の政治や外交とする人も少なくなく、それぞれ1/3を上回ったが、しかし、「中国の人々の日常生活」と答えた人はわずか6.3%である。中国の実力の向上とともに、「将来において中国の国際環境はよりよくなっていくであろう」と答えた人は総数の45.7%となり、「トータルには改善しつづけるが摩擦がより多くなる」と答えたものが46.1%にも達した。つまり、これについて楽観的な態度を持っている人は総数の90%を上回った。

中国の人々の国際観はより落ち着きをもったものに

中国国際戦略研究基金会研究部の張沱生主任は「調査結果によると、中国の都市部の住民は国際情勢や中国の国際往来について非常に関心をもっている。中国の人々の判断はトータルとしては事実に合致するものであり、かなり理性的かつ正確なものである」と語った。

中国国際問題研究所の阮宗沢副所長は「中国の人々が注目しているのは中国の利益と関わりのある国際問題であり、最も関心をもっているのは中国が参加する、世界に進出する際の問題ばかりである。中国の人々の判断は、中国と世界のインターラクティブに基づくものである」と語った。

復旦大学国際問題研究院の沈丁立副院長は「調査の結果から見ると、中国の人々の国際問題に対する見方はより落ち着きのあるものとなりつつある。今後、中国の人々のグローバル化とともに、このような落ち着きのある見方がより多くなっていく一方、極端なナショナリズムは減少することになろう。当面の情勢から見れば、一部の人々の個々の国際問題に対する見方は成熟性を欠くものである。世界からの中国への批判を受け入れないことが特に顕著である」と指摘している。

なぜ中米、中日関係を大切にするのか

中国の人々のほとんどは中米関係を中国にとって最も重要な国際関係と見なしている。その次は中日関係。これについて、専門家たちは「これは、アメリカと日本は中国の国益と密接なかかわりがあるからである。中国の人々は確かにグローバルな視角からアメリカの重要性を判断し、世界におけるアメリカの重要性に対し、理性的かつ現実的な認識を保っている。中国の人々のほとんどは台湾問題を中米関係で最も重要な影響を及ぼす問題と見なしているので、そこから台湾問題の中国の人々にとっての重要性が見てとれる。実をいうと、「近年の中米関係のうち、最も多くて、最も緊迫しているのは経済・貿易面での摩擦であり、台湾問題がいささか弱化しつづけている」ことについて、メディアは関心を示しているが、台湾問題が解決されない限り、中国の人々はそれを最も重要な問題と見なすことになる」と語っている。また、中国の人々はアメリカの重要性を重視するばかりか、アメリカへの好感度も最も高い。「最も行きたい国」を選ぶ際、アメリカを憧れる人は他の国を選んだ人の数を大幅に上回っている。

中国の人々のほとんどが中日関係を重要視していることについて、沈丁立氏は「中国の人々は損することを避けたいという心理をもって中日関係の重要性を認識している。つまり、両国の政治関係がこのまま膠着し続ければ、両国の利益にともに大きな損失をもたらすであろうということである。これにより、中国の人々は両国関係の改善に対し、強い願いを積極的に示している。しかし、中国の人々は両国関係の改善に対する自信はそれほど強くない」と語っている。

「チャイナネット」 2007年1月24日

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