遼寧省の大連市中級人民法院(裁判所)は18日、税関緝私局(税関密輸監視局)が起訴していた国際薬物密輸事件に判決を下し、武田輝夫(日本国籍、別名「山口」)など主犯格3人に死刑を言い渡した。大連税関が24日、明らかにした。新華社が伝えた。
大連税関緝私局の孫徳順副局長によると、同局は2003年7月に相次いで、高純度のメタンフェタミン3779.9グラムを体に縛り付けて密輸しようとした、日本人と韓国人の容疑者3人を逮捕したという。調べにより、同密輸事件は国際的な薬物密輸グループによる組織的犯行と判明した。
警察は2004年6月18日、深センでグループの主犯格3人の身柄を拘束し、この事件を検挙した。現地で押収されたメタンフェタミンは3100グラム。
大連市中級人民法院は審理の結果、武田輝夫被告に薬物密輸・販売罪で死刑と全財産没収の判決を、鄭小斌、劉志強の両被告に薬物販売・輸送罪で死刑と全財産没収の判決を下した。もう一人の日本人被告には薬物販売罪で懲役3年と罰金5万元の判決、ならびに国外退去を命じた。
「人民網日本語版」2007年1月25日