「中国大陸部の31都市(各省・自治区の中心都市と直轄市)中、どの都市の人々が最も幸福と感じているか?」という調査がこのほど行われた。結果は2月15日に出版される「瞭望東方周刊」に載る。
この調査で、世界の屋根に位置する西蔵(チベット)自治区拉薩(ラサ)の住民が3つの指標で1位となり、他の地域より幸福感が高いことがわかった。拉薩は「人情」、「経済的チャンス」、「ここ数年の発展」という3つの項目でランキングの1位になった。
一方で海抜が最も低い上海も、「生活の便利さ」、「建築の美観」、「文化・娯楽」の3つで幸福度1位となった。
「経済的チャンス」での幸福度ランキングでは、拉薩の1位を除けば、上海、北京、広州など古くから経済の発達した都市が上位に並ぶ。
「人情」での幸福度が最も高い3都市は、拉薩以外には南寧と長春で、逆に経済の発達した北京、上海、広州はベスト20にも入れなかった。一人当たりの所得が高い都市は、むしろ人情味は希薄であることを示している。
「ここ数年の発展」の幸福度では、拉薩、銀川、鄭州が上位で、この3都市の住民は、最近5年間の発展・変化について最も満足している。一方、北京、上海、広州などの都市はそれほど高くない。
同誌によるこの大規模な調査は、31都市で無作為のサンプリング形式で行われ、有効サンプル数は7000、対象者の年齢は平均34.9歳、教育の平均レベルは高等学校卒業程度で、女性が50.5%を占める。
「人民網日本語版」2007年2月13日