第2次大戦中に旧日本軍から「慰安婦」となることを迫られた女性3人が15日、米下院・外交関係委員会内の作業部会で証言した。人として扱われなかった当時の境遇を語り、日本政府に「歴史の責任を明確に負い、正式に謝罪すること」を要求する決議を米国国会がするよう呼びかけた。「北京晨報」が伝えた。
現在84歳でオーストラリアに住んでいる女性は、当時オランダの植民地だった東南アジアに生まれた。女性は当時、旧日本軍の注意をそらすために髪を剃り、あちこち逃げ回って時には木にも登ったが、逃れられず最後には「慰安婦」とされてしまったと証言した。
他にも韓国人女性が2人、当時の屈辱的な体験を泣きながら証言した。
日本政府は「女性のためのアジア平和国民基金」(アジア女性基金)を立ち上げ、「慰安婦」に賠償しているが、同基金は独立機関で、資金も民間の募金で成り立っている。被害者への賠償金が政府から出されていないため、多くの被害者は受け取りを拒否している。被害者らは民間の募金による基金を「『慰安婦』への侮辱」だと考えており、日本政府の同基金設立は意図的な責任回避だとしている。
「人民網日本語版」2007年2月17日