長江水文局によると、三峡ダムはここ数日、下流への放出量を増やした。洞庭湖やハン陽湖流域の増水も加わり、今冬続いていた長江中・下流の渇水状況がほぼ緩和されたという。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
例年、長江中・下流の水位は2月中旬頃に最低レベルまで落ち込む。同局シニアエンジニア・程海雲教授によると、三峡ダムは2月初めに下流への放出量を増やし、毎秒3000立方メートルという流入量に対し、毎秒4000立方メートルを放出させていた。三峡ダムは数日で、長江中・下流へ15億立方メートルを補水した。これに長江中流にある洞庭湖やハン陽湖流域の降雨量が2月、徐々に増えたことも加わり、長江中・下流域の渇水状態とそれによる様々な悪影響の緩和が早まった。
※ハン陽湖の「ハン」は、左に「番」、右におおざと
「人民網日本語版」2007年3月1日