今年の「両会」(第10期全国人民代表大会第5回会議、中国人民政治協商会議第10期全国委員会第5回会議)では、人民網、新華網などのウェブサイトが、会議に参加している代表や委員のブログ集をタイムリーに出したことがネットユーザーの好評を博している。新華通信のウェブサイト「新華網」が伝えた。
両会議ではここ数年、人民代表大会の代表や政治協商会議の委員がますます広範に民衆の意見を聞き入れるようになり、そのルートも多様化していることが注目されている。第10期全人代常務委員会第12回会議は2004年10月27日、選挙法の改正を決定した。その中の第33条に、「選挙委員会は、代表の立候補者と有権者との会合の機会を設けることができ、立候補者は有権者の提起する問題に答えることができる」という規定が盛り込まれた。それに続いて、「掌上両会」(携帯端末機上の両会)「網上両会」(ネット上での両会)などの新語が生まれた。これと同時に、多くの代表や委員も次々と自主的にウェブサイトにアクセスし、ネットを活用するようになった。
全人代の王学萍代表は「ウェブサイトではじかに聞くことができない多くの声を聞くことができ、活動に大きく役に立っている」と述べた。
同じく陳高衛代表は「ブログは客観的にも、代表や委員にとって非常に便利な条件を提供しており、それを通して社会の基層にすばやく入り込み、民衆の知恵を集め、その願いをまとめて社会主義の民主政治建設を推し進めることができる」としている。
今回の両会議の中で、代表や委員は実名でブログを開設している。これには二つの長所がある。一つは、ネットユーザーがいつでも代表や委員に問題を提出でき、自分の意見を述べることができること、二つ目は、代表や委員がいつでもネットユーザーに両会議の情報を伝えることができることだ。これは、中国の民主制度が次第に健全になり、民主形式が次第に豊かになったことを描き出すものではないだろうか。
「人民網日本語版」2007年3月5日