広東省でこのほど「バナナのがん」と言われる「パナマ病」が発生したために、社会に広まった「バナナに発がん性物質があるのではないか」とのうわさについて、中国共産党海南省委員会宣伝部と同省農業庁は5日、共同で記者会見を開き、このうわさを否定した。農業庁の簡純林副庁長は「『バナナのがん・パナマ病』は、食用バナナの安全性とはまったく関係が無い」と指摘した。
簡副庁長は「いわゆる『バナナのがん』とはパナマ病と言われるもので、パナマで発見されたもの。フサリウム菌の感染によって引き起こされる植物病で、人体には無害。『バナナに発がん性物質がある』といううわさはまったく根拠の無いもの」と述べた。
同省のバナナの価格はここ数週間で急落している。3月21日以来、平均して1キロ2~3元だったバナナ価格は0.8~1.4元まで落ち込んだ。また、同省は3月20日以前には1日あたり7千~1万トンのバナナを島外に輸送・販売していたが、3月末からは3千トン前後にまで減少している。写真はバナナを洗うバナナ農家の人々。
「人民網日本語版」2007年4月6日