国家人口・計画生育委員会の張維慶主任は19日の第2回中国人口科学フォーラムで、中国の人口推移はこれまでにない複雑な状況にあり、低出産率が増加に転じる現実的なリスクが存在するとの見解を示した。中国新聞社が報じた。
張主任によると、中国の合計特殊出生率は約1.8が適切なラインだが、120の区・県を対象とした最新調査によると中国の出生率は徐々に回復して1.87に達している。出生率上昇の原因として張主任は次のように述べている。
人々の出産への意向と現在の計画出産政策(いわゆる一人っ子政策)との間に隔たりが生じており、20代の出産適齢期の女性に、低出生率の条件下ではあるが小規模な出産ピークが見られる。とりわけ30年前の一人っ子政策開始後の世代の多くが結婚や出産の適齢期に入っており、出生人口の増加をまねくことになるだろう。
「人民網日本語版」2007年4月22日