中国観光市場の開拓を進め、中国人観光客をより多く呼び込むことが、ここ数年の日本観光業界の重要な市場目標となっている。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
日本の観光航空業界の代表一行30人が先月27日、貴州省政府の招待を受けて同省貴陽市に到着し、5日間の視察を開始した。
日本観光業界関係者はこのほど新華社の取材に応える中で、「中国の海外旅行者数は年々増加している。今後数年をめどに、日本は一連のキャンペーン、交流、協力活動を通じて、より多くの中国人観光客を日本に呼び込みたいと考えている」と述べた。
2006年は中日観光年だった。同年の両国間の観光客数はのべ約450万人に達し、うち日本を訪れた中国人はのべ80万人だった。日本の伊藤忠彦衆議院議員によると、日本観光業界は07年に中日間観光客がのべ500万人に増加するよう期待している。
日本の全国旅行業協会(ANTA)の山本芳孝副会長は「2010年をめどに、日本を訪れる観光客がのべ1千万人に達することを願う。中国が巨大な潜在力をもつ市場の一つであることは間違いない」と話す。
日本旅行業協会の石山醇理事(事務局長)によると、ここ数年、日本を訪れる中国人の年平均増加率が約20%に上り、市場の前途は明るい。しかし中国の海外旅行者数は毎年のべ数千万人にも達しており、日本観光業界はより大きな市場シェア獲得を目指している。
「人民網日本語版」2007年5月2日