▽男女別の傾向 外見と物質的条件への要求
調査結果を男女別で見ると、男性は性格(「心の優しさ・人情と道理を知っていること」、「付き合いやすいこと」など)をまず優先している。「家の切り盛りがうまいこと」は5位で、「外見的魅力」よりもひとつ順位が高かった。女性も性格面を優先する傾向は共通であり、次に経済力や将来性を示す項目(「収入」、「頭のよさ」、「大学を出ていること」など)などが続く。「外見的魅力」の項目は11位だった。
前出の王燕博士はこれについて、男性が外見を、女性が物質的条件を重視する傾向は依然として存在しており、「進化心理学」の理論にも符合する人類の長い進化の結果と言えるが、上海の若手ホワイトカラーはこの傾向に完全にはとらわれておらず、全体的には比較的理知的であり、相手の内的要素を見ているとの見解を示した。
別で単独に実施された「配偶者選択基準の性別差異検証19項目」調査によると、女性のほうが高いスコアを示したのは19項中15項目にも及び、うち14項目は明らかに差異があるといえるレベルに達していたという。これらの要素には、身体的な健康のほかに経済力関連の項目(収入、頭のよさ、社会的地位、教育レベルなど)、性格(社交的、ユーモア、表現力、人受けのよさ、気立てのよさ、頼りがいがあること、情緒の安定など)が含まれている。また、互いの愛情が引き合うことに対する期待値は、女性が明らかに男性より高かった。逆に男性のスコアが高かったのは4項目にとどまり、それぞれ性的魅力、ルックス、家事能力、性経験が無いこと――だった。
「人民網日本語版」2007年5月10日