社会の変化は中国人の就業能力の向上を促した。秦輝揚さんは父親から自転車修理屋を受け継いだ。しかし、経営難の現状に直面した秦さんは、自転車修理の仕事を継がずにきっぱりと店をたたんだ。現在は職業技術学校で学んだ自動車整備の技術を生かし、ローンを組んで自動車整備店を開業している。彼の1年間の収入は、父親の収入8年分に相当するという。
新職業が次々と誕生し、職員への要求も高まった。広東省仏山市にある信美陶磁有限公司は、陶磁デザイナーを募集していた。同公司の人力資源部(人事担当)の方海部長は人材市場で数日間探したが、いい人材が見つからなかった。方さんは「私たちの製品は輸出が主で、デザインの良し悪しが製品の国際市場での競争力を決定する。しかし、国内の陶磁デザイナーは不足しており、国外のデザインを多額を払って購入しなければならない」と残念そうに述べる。現在、中国の陶磁デザイナーは3万人以下で、業界全体の3%を占めるにとどまっているという。
「人民網日本語版」2007年5月11日