一輪車、ろうけつ染め、腰鼓、柳琴、切り紙、旧正月の年画――これらは本来は民間職人の「家伝の宝物」であるが、現在では瀋陽市大東区大東路第二小学校にしっかりと根を下ろし、同校の1100人の児童の成長過程に欠かせないパートナーとなっている。同校の王麗雪校長の話によると、同校では、2003年から民族的な芸術とスポーツのカリキュラムを取り入れ、現在では21科目を開設するまでになった。どの児童も、毎週、必修科目1時間と選択科目2時間の計3時間を学ぶ。必修科目は学年によって異なる。たとえば、1・2年生は民族舞踊、3年生は民族工芸、4年生は民族スポーツなどとなっている。選択科目は、全校学生が学年に縛られず自由に選択できる。
同校には、自分の民族の文化を熟知している満州族、錫伯(シボ)族、回族、朝鮮族の教師が多く、それぞれ民族舞踊が得意だったり、民族工芸をこよなく愛していたりと、同校の民族教育カリキュラムの基礎を支える人材となっている。
「人民網日本語版」2007年6月19日