山西省総工会(工会は日本の労働組合と同様の組織)が21日に明らかにしたところによると、同省では今年7月1日から、出稼ぎ農民労働者の権益を保護する中国初の地方法規「山西省出稼ぎ農民労働者権益保護条例」が正式に実施される。中国新聞社のウェブサイト「中国新聞網」が伝えた。
同条例では、就業・労働契約、労働時間など、農民労働者が受けるべき権益が法律によって規定されており、同省で働く出稼ぎ農民労働者数百万人の権益は今後、法によって保護されることとなる。統計によると、同省で働く出稼ぎ農民労働者の数はすでに200万人を超えており、家政業や飲食業などのサービス業では、農民労働者が90%以上を占めているという。
同省の出稼ぎ農民労働者の権益保護業務は今年、秩序ある雇用、社会保障、子供の義務教育などに重点がおかれる。条例の実施は、これらの問題解決に向け、重要な役割を発揮することとなる。
「人民網日本語版」2007年6月21日