中国では、施設養老、在宅養老、地域高齢者サービスなど各種高齢者サービス方式がここ数年、多く誕生しており、養老の社会化が進んでいる。8日に開催された「全国第1回社会化養老推進・養老機関管理強化フォーラム」において、中国には現在、各種高齢者サービス機関が計4万余りあり、収容可能人数はベッド換算で170万床余りであることが明らかになった。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
今回のフォーラムに出席した民政部社会福祉・社会事務司の張明亮・司長は、中国の高齢者サービス機関の発展は、高齢者増加によるニーズを満たすまでには至っていないのが現状だと述べた。
中国は高齢者社会への加速段階にあり、60歳以上の高齢者人口は1億4500万人に達し、高齢者人口の拡大と地域的発展のアンバランスが見られ、現代化が高齢化に追いつかないなどの特徴が見られる。
中国の高齢者1億4500万人のうち5%が老人ホームへの入居が必要と仮定して計算すると、700数万床が必要であるが、これは現在の170万床とはかけ離れた数字だと張司長は指摘する。
「人民網日本語版」2007年7月9日