高齢化は中国社会の直面する大きな難問の一つだ。河北省の宋恩華副省長は石家庄市で10日、「高齢化は河北省を含む多くの省で深刻な問題で、高齢者の扶養は大きな課題となっている。2006年末までで、河北省の60歳以上の高齢者の人口はすでに810万人に達して省人口の11.4%となり、全国平均の11%を上回る数値で、年間平均約3%ずつ増えつづけている」と述べた。「中国新聞網」が伝えた。
宋恩華副局長は、高齢化の加速は扶養構造の根本的な変化をもたらし、高齢者の扶養は危機に直面していると述べた。調査によれば、2005年には平均6.2人の労働者につき1人の高齢者を扶養していたが、2020年には平均3.7人の労働者につき1人の高齢者を養うことになり、なんらかの措置を採らなくては、一部の高齢者は誰も扶養する人がいなくなってしまう。宋副局長は、中国は今未曾有の高齢化を迎えており、高齢者を対象とした産業に巨大な潜在力があると語った。
「人民網日本語版」2007年7月11日