こうした状況を反映し、身心の状態が「どちらかといえば正常、またはとても正常」と回答した職業経理人はわずか5割。報告は、仕事の特殊性、ストレスの大きさ、勤務時間の長さなどから、体に健康上の問題を抱えている最高責任者は多いとしている。最高責任者の約11%は「しょっちゅう過労を覚える」、約27%は「精神的に大きなストレスを抱えている」、約6%は「はっきりとした慢性疾患を抱えている」と回答している。
「しょっちゅう過労を覚える」との回答は私営企業の最高責任者に最も多く、15.4%。「精神的に大きなストレスを抱えている」との回答は外資系企業の最高責任者に最も多く、34.6%。「はっきりとした慢性疾患を抱えている」との回答は国有企業の最高責任者に最も多く、13.2%に達した。
調査に携わった北京数字100市場諮詢公司の熊瑛・市場総監(マーケティング・ディレクター)は「調査を通じて、われわれは最高責任者たちが大きなストレスを抱えていることがわかった」と話す。比較してみると、別の側面も浮かびあがる。外資系企業の最高責任者は生活と仕事のリズムをよりうまく調節しており、国有企業と私営企業の最高責任者の参考にもなるようだ。熊総監は「彼らが仕事の上で快適な心の状態を保ち、効率的な仕事の方法を見つけること」に期待する。
孫副理事長は「最高責任者は自分の能力を高めると同時に、生活と仕事のバランスをもっと重視しなければならない」と指摘する。
「人民網日本語版」2007年7月17日