米国食品医薬品局(FDA)はこのほど、新たな指導的文書「補充・代替医療製品とFDA管理規定」の第一段階草稿を発表した。その中で、漢方医薬学を含む伝統医学を補充・代替医療(CAM)から分離し、漢方医薬学は西洋医学と同列の、整った理論と実践体系とをもつ独立した科学体系であり、単なる西洋医学の補充的存在ではないとする見方を初めて示した。中国中医科学院が2日明らかにした。
中国中医科学院の陳可冀院士の説明によると、FDAの今回の規定は2004年に発表した「植物薬製品規定」に次ぐもの。患者中心の医療モデルに符合し、米国国内での補完・代替医療の急速な発展ぶりに対応するものであるとともに、FDAの漢方医薬の理念や治療効果に対する評価の高まりや、新薬開発での積極的かつ実際的な立場を示すものでもある。
「人民網日本語版」2007年8月3日