家事を管理し、子どもや老人の世話をして、車が運転できて、家計管理にも通じている――。こんな現代版執事「高級家政助理」が今、たいへんな人気だ。8日には重慶市初の「高級家政助理育成センター」がオープンした。一度に5人前後を予約し、最高で年俸10万元を出す私営企業の経営者もいるという。「重慶晩報」が伝えた。
「高級家政助理」には、ホームヘルパーの経験のほか、最低1年の専門技能訓練が必要。科目には職業指導、審美学と家政マナー、家庭の清潔維持と草花の管理、栄養学と調理、家計管理、家庭用品の安全常識などがあり、さらに心理学や車の運転も学ばなければならない。これらはいずれも、各分野の専門家が来て指導にあたる。
同センターの責任者によると、高級家政助理は現在、北京市、広東省、上海市などで引っ張りだこだ。普通はすべての仕事を自分でこなすわけではないが、家事の各分野に通じている必要がある。高級家政助理を依頼するのは、多くが私営企業の家庭や大家族。こうした家庭は一般に多くのホームヘルパーを雇っており、高級家政助理はホームヘルパーの役割分担の調整や、家事のマネジメントを担当する。
高級家政助理は育成課程修了後に、労働部門による試験を受ける。高級家政助理の派遣事業を行う重慶渝港企業管理服務公司によると、合格者は最低でも2000~3000元の給与を得るという。
「人民網日本語版」2007年8月10日