中国大陸部では昨年、交通事故で約9万人が死亡し、43万人が負傷した。 中国新聞網が伝えた。
道路安全の専門家によると、中国における自動車保有台数は3400 万台を超え、毎年12%のペースで増加しており、交通事故も増えている。このうち、飲酒運転が事故原因の一つとなっている。
交通安全運動を展開する国際組織「グローバル・ロード・セーフティー・パートナーシップ(GRSP )」と衛生部人材交流センターが広西チワン族自治区で実施した飲酒運転に関する実態調査によると、南寧、柳州の両市で発生した死亡・重傷事故のうち、35.2 %が飲酒運転と関連があった。事故当事者の運転者のうち、4 分の1は事故発生前に飲酒していた。この割合は経済が発展した国々に比べ高かった。
このため、世界保健機関(WHO )、GRSP、世界銀行、 FIA(国際自動車連盟)基金は共同で道路安全手帳シリーズを作成した。「飲酒運転」はそのうちの1 冊で、最善の実践的ガイドとして中国語版が発行された。
同手帳は世界各国における飲酒運転防止に向けた実践的取り組みやプロセスを紹介している。
「人民網日本語版」2007 年9月5日