陳竺・衛生部長はこのほどで、「中国科学技術協会年次総会2007」で、「全国民の健康」に向けた目標を打ち出した。2010年までに、都市と農村の住民をカバーする基本的な保健衛生制度の枠組みをほぼ確立し、全国民の基本的な保健衛生を実施する国々の仲間入りを果たす。2015年までに、医療衛生サービスと保健水準において発展途上国の前列に立つ。2020年には、発展途上国中の前列を維持し、東部地区の都市と農村、西部地区の一部の都市と農村を、中等先進国の水準に近づけ、または到達させる。
衛生部はこの時点で、平均寿命・嬰児死亡率・妊産婦死亡率の努力目標、重大感染症と主要な慢性・非感染性疾患の抑制指標などの具体的指標に基づき、目標達成状況の評価を行う。
中国の衛生事業は現在、かつてない困難と試練に直面している。すなわち、社会主義市場経済の下で、日増しに高まる国民の医療保健サービスへの要求をいかにして満たし、誰もが健康を享受するという目標をいかにして達成するか。国民の健康モデルをいかにして転換し、工業化と都市化が加速する中で、高齢化や慢性・非感染性疾患の拡大といった試練にいかにして対処するかだ。
これについて陳部長は「医薬衛生体制改革の不断の推進と、新型医療衛生体制の構築が、健康目標の達成を制度面でバックアップする」と指摘する。
「人民網日本語版」2007年9月11日