信義と誠実ある社会を構築するには、政府自身の信義と誠実がカギとなる。中国法学会などが先日開催した第2回法治建設フォーラム(江蘇省無錫市)でも、政府の「信義誠実問題」が焦点となった。
蘇州大学法学院の楊海坤教授は「我が国は現在、深いレベルの社会転換期にある。政府機能は転換途上で、価値観は日増しに多元化し、これにともない多くの社会問題が生じている。中でも関心を呼んでいるのが、政府の信義誠実問題だ。いくつかの政府部門では、政策がよく変わる、複数の下部機関が勝手に命令を出す、朝令暮改、引き受けながら実行しない、など人々の信頼を失う行為が頻発し、政府のイメージに深刻な影響を与えている。
楊教授ら学者たちはこれを受け、実行・実際の成果の追求・誠実さの重視を公務員に奨励するとともに、公務員の審査に関し「国家公務員信義誠実個人資料」制度を構築し、公務員の信義誠実情報に関する資料の収集・整理・分析業務を専門とする、「公務員信義誠実情報資料センター」のような機関を設置することを提唱した。
「人民網日本語版」2007年9月21日