国家統計局が9月26日に公布した「第16回~第17回中国共産党全国代表大会における5年間の経済社会発展回顧報告第7部、『都市社会経済の全面的な協調発展』」の内容データによると、2006年、全国における都市総数は661都市、都市人口は5億7700万人に及び、総人口の43.9%を占めるまでになった。
人口と経済の都市部移行
工業化が急速に進むにしたがい、中国の「都市化レベル」は絶えず上昇している。2006年の全国都市人口は5億7706万人となり全国総人口の43.9%を占める(この比率を「都市化レベル」と呼ぶ)ようになった。「都市化レベル」は2002年と比べて4.8ポイントの上昇。2006年の都市化レベルを地域別で見ると、東部で54.6%、中部で40.4%、西部で35.7%となった。都市化レベルが最も高いのは上海で88.7%、次に北京84.3%、天津75.7%と続いている。
2006年中国の都市総数は661、うち、地級以上の都市(市に所属する県は含めない。以下同)は287で、2002年比8都市の増加。地級以上の都市のGDPは、2002年の6兆4292億元から2006年は13兆2272億元と、110%の増加、全国のGDPに占める比重は2002年の53.4%から2006年には63.2%に上昇した。GDPが1千億元を超える都市は、2002年の12都市から、2006年には30都市に増加し、そのうち12都市では2千億元を超えた。2006年の地級以上の都市の地方財政収入は1兆862億元で、2002年から110%増となり、全国の59.3%を占めている。
都市群が発展の要に 11都市群のめざましい発展
中国の都市発展は少しずつ成熟化に向かっている。従来から栄えていた長江デルタ、珠江デルタ、渤海圏における各都市群のほか、福建省南部(厦門、泉州、ショウ州)、山東半島、遼寧省中南部、内陸部中部地方、長江中流、台湾海峡西岸、四川省・重慶、陜西省渭河流域でも、都市群がその作用を発揮し始めている。
2006年、渤海圏、長江デルタ、珠江デルタ3大都市群(市に所属する県を含める)のGDPは7兆8305億元に達し、全国GDPの37.4%を占めた。うち、長江デルタにおける都市群のGDPは3兆9613億元(全国の18.9%)、珠江デルタは2兆1618億元(全国の10.3%)、渤海圏は1兆7074億元(全国の8.2%)となった。3大都市の2006年の一人当たりのGDP(市に所属する県を含める)を見ると、長江デルタは3万7819元(全国平均比2万1735元高)、珠江デルタは4万9093元(全国平均比3万3009元高)、渤海圏は3万2036元(全国平均比15952元高)となっている。