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調査:ネット中毒の青少年の半分は豊かな家庭の子

ネットに耽溺する青少年は主に家庭の原因による。農村部の子供がネットに耽溺する現象も深刻である。このほど、武漢で開催された2007中国科学技術協会年会「青少年のゲームとネット中毒の予防策略」シンポジウムでは、ネット中毒を研究する専門家、北京軍区総病院の陶然主任は、この二つの研究結果を発表した。

2006年4月から2007年2月にかけて、陶然主任は、収集した641例の心理的問題を抱えた青少年に対して研究を行った後、「641例のネット中毒の青少年の臨床心理の分析」というレポートをまとめ、ネット中毒の青少年に共通する特徴を明らかにした。

46%のネット中毒の青少年が子供時代に生活の上で深い傷を受けたことがある

レポートによると、ネット中毒の青少年に影響を与えた要因として、主に家庭、学校教育と社会背景といったものがあるが、そのうち、家庭的要因が最も重大である。

調査によると、46%のネット中毒の青少年が子供時代に生活の上で深い傷を受けたことがある。彼らはその出来事の時間、場所、人物とその対話をはっきりと思い出すことができる。

「親が自分を認めてくれないことや、厳重すぎる懲罰及び過度な干渉や保護により、彼らは挫折し、自尊心が損なわれ、内心が矛盾や怒りや敵意でいっぱいになる」。レポートでは、94.5%のネット中毒の青少年が親に敵意を持ち、52.3%の子供は「親が愛情と理解に乏しい」と評価していることが明らかになった。

ネット中毒の青少年の半分は豊かな家族の子供

これらの子供の半分は豊かな家庭の子である。641例の調査対象の中で、50%の子供の親の月収入は1000元から3000元。月収入が1000から2000元までは25.5%、2000から 3000元までは24.5%、マイホームを持つ家庭が62.9%を占めている。

「これらの家庭は豊かで、子供の教育を重視するが、子供は最も反発するのである」と陶然氏は分析している。調査中のネット中毒の青少年の中で、一人っ子が占める割合は79%である。

農村部の子供がネットに耽溺する現象も深刻

注意深いことに、従来、ネットと縁がないとされてきた農村地区が、今回専門家の注目の焦点となった。

陶然氏のチームが訪ねた54の郷や鎮では、「どの農村にもネットバーがあり、しかも1軒ではなく、7、8軒もある。確実な統計はまだないが、農村部の青少年のネット中毒の状況は都市部よりも深刻である」と陶然氏は語っている。

農村の子供は、この世界に強烈な好奇心と知識欲があり、それにも関わらず授業以外の活動が乏しく、情報が得がたい農村部では、ネットが子供たちにとって不健康な欲求不満解消の場となることを、陶然氏は心配している。

「チャイナネット」2007年10月3日

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