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中国の5年来の科学技術の発展

有人宇宙船「神舟6号」の飛行が成功し、青海チベット鉄道は全線開通し、そして三峡ダムの建設は着々と進んでいる。2002年中国共産党第16回全国代表大会後の5年間の道のりを振りかえって見ると、中国の科学技術は世界に注目される成果を収めた。  

2005年10月17日、中国の有人宇宙船「神舟6号」が無事帰還し、この日は中国人にとって忘れることの出来ない日となった。2度目の有人宇宙飛行である「神舟6号」は、中国の宇宙航空科学技術の史上において、数多くの初めてのことを為し遂げた。まずは、初めて、複数の宇宙飛行士が1週間近い宇宙飛行を実現させたこと、また、初の有人宇宙空間科学実験を行ったこと、更に、初めて、船内環境のコントロールや生命保障といったシステムを作動させたこと。

有人宇宙飛行のほかにも、この5年の間には、青海チベット鉄道の開通や、「南方の水を北方に送る」工事、それに三峡ダムの建設など重要なプロジェクトが実施された。いずれも科学技術の史上における大きな進展である。また、これらは過去5年間に収めた科学技術成果の一部分に過ぎない。統計によると、5年の間に、毎年収めた科学技術の成果は2万件余りに達し、エネルギーや農業、生態環境保護など多くの分野に及び、中国の科学技術の実力を大幅に向上させた。これについて、中国科学技術省調査研究室の胥和平主任は、「5年間に、中国の科学技術の実力は国際的な先進レベルとの差を一段と縮め、一部の分野は世界のトップグループに入り、世界の科学技術の発展における影響力が急速に向上した。また、科学技術の発展は経済や社会の発展及び国家の安全保障を強力に後押しをしている」と述べた。

中国は養殖の大国でもある。鳥インフルエンザによる養殖業への打撃を避けるため、中国の科学者は2005年にH5N1型とH5N2 型鳥インフルエンザワクチンの開発に成功した。これについて、中国全国牧畜獣医ステーションの責任者于康震さんは「世界で、水鳥に対する免疫は鳥インフルエンザの免疫にとって大きな課題だった。この二つのワクチンの開発、特に、H5N1 型ワクチンは水鳥の免疫効果を大いに高めた」と述べた。

現在、この2種類のワクチンの使用はすでに100億羽余りに達し、すでに東南アジアの一部の国にも輸出している。このほか、農業分野では、ハイブリッド水稲、トウモロコシの品種改良、病虫害に強い遺伝子組換えの棉などの重要な農業技術に関する成果を収めた。これは農業の増収と食糧安全の保障に基盤をつくった。中国は世界の7%の耕地で22%を占める人口の食の問題を解決した。

そして、更にエネルギーの面では、石油探査や石炭の液化プラント設備、大型水力発電設備などエネルギーの開発利用技術の研究でも重要な成果を上げ、エネルギー構造の改善や確保に強固な基盤を作った。

科学技術開発への資金投入の増加は科学技術事業の発展を推進させる重要な要素である。2006年中国政府はそれにGDP の1.42%を占める3000億元余りの資金を投入し、これまでの最高を記録した。

「中国国際放送局 日本語部」より2007年10月5日

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