「『手漕ぎ自転車』が走っているから早く取材においで。」
熱心な市民の李さんが16日、「北京晨報」に電話をかけてきた。北京市崇文門付近の街中に足ではなく手で漕ぐおかしな形の自転車が走っているとの通報だ。自転車を操る姿はまるで舟を漕ぐようだし、相当な速度で走っているという。李さんによれば「私の乗っている電動自転車でも追いつけない」。
記者が現場に駆けつけると、「手漕ぎ自転車」はまさしく実在した。車体の長さは普通の自転車より長い約1.5メートル。前に小さなタイヤが、後ろに大きなタイヤが2つずつ付いている。もっとも目を引くのは、舟を漕ぐかいに似た全長約1.5メートルのハンドル。舟を漕ぐように両手で握って開閉を繰り返す様子は、フィットネスクラブで胸筋運動をしている姿にそっくりだ。動力は開閉運動によるチェーンの回転で、一度漕ぐごとにそれだけ前に進んでいく。速度はかなり速いが、漕ぎ手は汗びっしょり。フィットネス効果は抜群のようだ。「北京晨報」が伝えた。
「人民網日本語版」2007年10月17日