15世紀に明王朝の武将・鄭和は成祖・永楽帝の命を受けて7度大航海を行った。それから600年後の今、「現代の鄭和」と呼ばれる台湾の探検家・徐海鵬さん率いるグループがまもなく、「鄭和8度目の大航海探検隊」と称して鄭和の足跡をたどる航海に出発する。約20カ国の50余港を訪れる予定だ。
徐さんは台湾海洋大学エンジン学部を卒業した後、船員や記者などの仕事に従事するかたわら、登山や航海などさまざまな冒険に挑戦してきた。1999年には友人らと「山河探検協会」を設立し、「チンギス・ハーンの遠征をたどる活動」ではアジア・欧州11カ国を横断した。
現在、台湾の基隆碧砂漁港に停泊中の中国式木造帆船「鄭和1号」は、徐さんの夢を実現させる「宝船」だ。歴史を忠実にたどるため、徐さんはこうした伝統的な船で今回の航海を行うことにした。同船は全長15.8メートル、幅4メートル、深さ1.4メートル、満載喫水1メートルで、総トン数は約20トン。遠洋航海では最大12人の乗船が可能だ。
「人民網日本語版」2007年10月17日