四川省の成都ジャイアントパンダ繁育研究基地は17日、日本のアドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)で生まれた双子のパンダ、隆浜(りゅうひん)と秋浜(しゅうひん)が今月末に中国側に引き渡されることを明らかにした。2頭は母親の故郷である成都で、新たな生活を始めることになる。1994年に中国が日米両国と「ジャイアントパンダ国際繁育合作計画」に着手して以来、双子のパンダが中国に引き渡されるのは初めて。中国新聞網が伝えた。
2頭は成都ジャイアントパンダ繁育研究基地から日本に渡った母親の梅梅(メイメイ)が2003年9月8日に出産した。双子のパンダが自然哺乳で育ったのは世界でも初めて。
協定により、中国のジャイアントパンダが国外で繁殖して生まれた子孫の所有権は中国にあるため、生殖機能を持つまでに成熟するか、協力期間が満了した段階で、中国に引き渡されることになっている。2004年には米国から華美(ホアメイ)、日本から雄浜(ゆうひん)が中国に引き渡された。
成都ジャイアントパンダ繁育研究基地によると、隆浜と秋浜は日本時間の27日午前4時半に白浜町を出発し、同7時35分に大阪の関西国際空港を飛び立ち、北京時間10時55分に北京の首都国際空港に到着する予定だ。
「人民網日本語版」2007年10月18日