中国は現在、出入国のビザ確認作業に本人認証技術としてバイオメトリクス認証技術を取り入れることを積極的に検討している。バイオメトリクス認証技術により出入国の手続きをスムーズにし、管理を強化することが目的とされている。中国外交部が23日、明らかにした。中国新聞社のウェブサイト「中国新聞網」が伝えた。
バイオメトリクス認証とは、ビザ照合、国境検査など出入国管理作業に、指紋認証、面相認証などの生体認証技術を取り入れること。テロリストの発見、偽造パスポートの取り締まりに効果があり、合法的な旅行者のスムーズな入国権利の保障などが確保される。
指紋など個人の生体情報の独自性と複製不可能性から、バイオメトリクス認証技術は伝統的な偽装防止技術とは比較にならない有利な面があり、徐々にビザ認証に取り入れられており、新たな傾向となっている。
米国では現在、世界的範囲でこの制度を採用しており、EU加盟国およびその他の先進国でも積極的に検討や試行が行われている。
「人民網日本語版」2007年10月24日