若手の最高経営責任者(CEO)にとって、米国はチャンスに満ちた楽園ではない。インターネット産業は確かに若手が中心の産業で、ここ十数年間の米国での発展スピードは速い。だが米国の代表的株価指数「S&P500」に含まれる企業のCEOの平均年齢は55.5歳と高く、CEO494人のうち45歳以下はわずか24人で、全体に占める割合は5%未満に過ぎない。英国でもこの割合はわずか10%、オーストラリアでは15%だ。
日本は中国と一衣帯水の隣国だが、若い才能を起用しようとする意欲においては両国には「千里」もの開きがある。日経平均株価に含まれる企業のCEOの平均年齢は62.7歳。日本では、企業は管理職の年齢と在職年数を重視する傾向にある。一方中国は市場経済を模索する過程で、若い才能が輩出した。こうして中国経済は2けた成長を維持し、日本は世界の経済大国の地位を維持することが難しくなっている。
今年の世界の若手CEO上位50人のランキングをみると、米国人CEOは7人、欧州のCEOはわずか1人で、日本人CEOはゼロだった。
「人民網日本語版」2007年10月26日