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南京大虐殺生存者の名誉毀損訴訟、原告勝訴

 

  南京大虐殺の生存者の夏淑琴さんが起こしていた名誉毀損訴訟で、日本の東京地裁は2日、「南京大虐殺の徹底検証」の著者と出版社に対し、400万円の賠償を原告に支払うよう命じる判決を言い渡した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

  三代川三千代裁判長は判決文で、原告は被害者本人であるにも関わらず、同書の記述は原告が偽の被害者であるような印象を与えると指摘。著者の記述は真実ではなく、原告の名誉を毀損したと認定した。

  中国を侵略した日本軍による南京大虐殺の間に、米国人のジョン・マギー牧師が撮影した記録フィルム「南京暴行紀実」は、南京城南門東新路口5号で市民2家族11人が残酷に殺害される模様を生々しく記録している。その中の生存者の1人が、当時わずか8歳の少女だった夏さんだ。

  東中野修道・亜細亜大学教授は1998年に「南京大虐殺の徹底検証」を展転社から出版。同書で東中野教授は、夏さんはこの少女ではないと讒言。彼女は事実を「捏造」していると事実無根の指摘を行った。夏さんは今年5月に東京地裁に訴訟を起こした。

  資料写真:2004年11月23日、法廷で証拠を指し示す夏さん(右)の代理人 

  「人民網日本語版」2007年11月3日

 

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