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成都の新「住民」、土地を離れても権益は維持

青羊区蘇泊橋街道培風新居コミュニティは、成都市初の「農民から住民になった」人々向けの集合住宅地だ。謝金輝さん一家5人は、以前は農民で0.06ヘクタールの野菜畑で生計を維持していた。昨年5月2日に「農民から住民になった」後、300平方メートル余りだった彼女の家は1DKと2DKのアパートに変わり、戸籍上の記載も「住民家庭」になった。

畑仕事をせずに、どのように生活するのだろう。毎月274元の養老年金を受給している謝さんは「1部屋を人に貸しているのと、息子は市内でタクシーを運転し、夫は工場で働いているので、合計月2000~3000元の収入があります。わたしの養老年金も全市の従業員の平均賃金の上昇にしたがって増額されます」と説明する。

成都市公安局戸籍課の人民警察、紀麗氏は「『農民から住民になった』後も、農民の土地請負経営権、集団の土地の所有権と補償権、集団資産の所有権と分配権などに変化はない。自分の意思で農村の住居を出て都市部にマンションを買った農民は、隣接地域の経済適用住宅(中低所得世帯向け商品住宅)の優遇政策を受けることができる」と話す。

培風新居コミュニティの張建林・書記兼主任によると、同コミュニティでは各種の無料就業訓練を定期的に実施。ほぼすべての村民が仕事を見つけられるほか、部屋の貸出、土地の回転収益、集団資産の配当などにより、昨年の1人当たり平均収入は4500元に達したという。

市街区の村や近郊の農村は地の利があり、「農民から住民へ」は比較的順調に進んでいる。市街地から離れた郷鎮の「農民から住民になった」人々に対しては、そのしかるべき権益をどのように保障するのだろうか。

成都市が進めている方法は、土地の整理を通じて、農村住宅の撤去、および農民の都市部・中心村・集住地への適切で自発的な移転を促すことだ。成都市は農村新型コミュニティを600カ所建設する計画だ。06年末までに67カ所の農民集中居住区が建設され、農民14万7千人が入居している。

「人民網日本語版」2007年11月9日

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