中国青少年研究センターと中国人民大学人口発展研究センターがこのほど発表した「現代中国青年人口発展状況研究報告」によると、中国では未婚青年の比率がますます高まり、結婚相手探しが厳しくなっている。「中国青年報」が伝えた。
同報告は、2005年に行われた全人口の1%を対象にサンプル調査に基づき、中国の青年人口の発展における基本状況と時代的特徴を分析、1970年代以降に生まれた大勢の一人っ子という社会グループに対する全体的な把握を試みた。今回の調査は国務院の認可を得て行われ、2000年の全国第5回国勢調査以降、最も大規模な人口調査となった。
報告によると、2005年現在で14~29歳、14~35歳の青年の性比(女性を100とした場合の男性の数)は100.25、99.15でバランスは取れている。しかし、年齢別に見ると、低年齢層で性比が崩れていることが分かる。特に14-17歳では、それぞれ113、111、110、108という高い数値を示した。中国では一人っ子政策による出産制限と男子を好む傾向から性別の選択が起き、男児の出生が女児を大きく上回り、性比は数年にわたり高い数値を示している。2005年生まれは119(正常値は103-107)で、これらの年に生まれた子供が成人になっても、性比の不均衡は続く。例えば、2005年に15歳を迎えた青年の性比は113だが、1991年に生まれた子供の性比が高かったことが原因だ。
注意が必要なのは、中国における出生性比は1985年以降に徐々に高まっている点だ。同年以降は出生人口のうち男性が女性をはるかに上回っている。男女間で死亡率の違いは少ないため、これらの集団が青年となった時点でも、男性の人口が女性の人口を必然的に上回る。このため、今後5~10年で青年人口の性比のアンバランスはさらに深刻となる。これは全体的な人口構成や社会経済システムに衝撃と影響を与えるもので、無視できない問題だ。
「人民網日本語版」2007年12月11日 |